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Here Comes The Sun


barista→baristacaster   ☆転職します☆
by john-leno
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About Me...
Name
 じょんれの(♂)
Birthday
1984/05/07
Job
Broadcaster
Adress
  Sinagawa区
Hobby
・sport: volleyball
・music: Rock



◇Mail◇
yacchu@rj9.so-net.ne.jp


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しんでれらぼーい。

しんでれらぼーい。_e0041708_22544.jpg
ただいま23時16分。
魔法はいつか解けるもの。


渋谷を出たのは22時25分は過ぎてた。
指輪の子は11時の門限をきっと守れなかったでしょう。

全部話します。
長くなります。
読む人は気愛を入れてください。
ちなみに凹む可能性大なので、元気ない人は読まないでください。






3限には彼女は来なかった。
どうしたんやろ。
そしたら案の定メールが来た。

今日はセミナーがあって、予想外に長引いて。
先生にその旨と、鍋には行きますってことを伝えてください。
夜会えるのを楽しみにしてます♪


と、先生に伝えると、

んじゃ、れの君指輪ちゃん連れてきてね。

と。

言われなくてもそのつもりだった。

3限後にメールする。
やはり、場所がわからないらしい。

一緒にいこ。

って率直にメールすると、
女の子らしい喜びメールが返ってくる。
到着時間が変わりそうなときは連絡しろと言うと、
王子(←れの)優しすぎ!
って感動メールが届く。

16時42分着の電車。

その5分くらい前には俺は駅にいた。
でも、敢えて遅れていってやろうと思って遅くした。
ら、
48分。。。
って小さい文字でメールが来た。

作戦は失敗に終わる。

電車の中も走ります!
的な意味不明なメールも来た。
それすら可愛くて。

改札までも、改札から俺のところまでも全力疾走。
でも、その表情は笑顔だった。

何でも許したくなるような笑顔だった。

一緒に鍋の店に向かう。
行く途中で、今日の東京タワーの話をする。

えぇ~!!
私行ったことないんですよ~!!
すっごい嬉しいです!
やった~!


この子には彼氏がいるんだろうか。

そう思いながらも、俺は嬉しかった。
一緒に行けることが純粋に嬉しかった。

鍋の会場に着く。
他には先生しかいなかった。
席は奥から詰めることになり、
一番奥の壁際上座に俺が、
その左垂直位置に指輪の彼女、右垂直位置にスタバに来てくれた子が。
と思いきや、彼女のところに博多弁院生(♀)が突っ込んできた。

全てはここから始まる。

俺の両脇は酒豪だった。
今日は飲まなくて済むだろう。
それは絶対的に甘い考えだった。

テーブル一つに10名×2つ。
俺のテーブルは男1名。

先生が切り掛かる。
じゃあ、王子、自己紹介!!!

なんだ、その無茶振りは。。
と思いながらも自己紹介。
名前、ゼミ、卒論、部活のことを話すと、飲んだくれ院生が火を吹く。

「彼女はいるんですか~??w」

いません。

「好きな人はいるんですか~~??w」

えぇ~。。。
と。。

いや、まぁ。。
その。

「あぁ~、いるんだぁ~~!!」

やりおるなこいつ。
と思いながらも、彼女のほうをに視線を向けることができなかった。

自己紹介は何故か俺だけ5分以上の質問タイムがあり、不服でいっぱいだった。
が問題はその後である。

「ねぇねぇ。
指輪ちゃんは彼氏いるの??」

姉さん、何てことを聞いてくれるんだ。
何故か彼女はこっちを見る。
何故か彼女は答えない。

そして5分後、またしても博多院生がやらかす。

「そういえば、れの君と指輪ちゃんは付き合ってるの~??」

もはやこの姉さんは止められない。
俺は冗談っぽくどうなんでしょうね~w
なんて言うと、指輪ちゃんははにかむ。

そしてしつこくも院生は指輪の彼女に突っ込んだ。
「ねぇ、いるの?」

彼女は小さくうなずいた。
ポジティブで積極的な彼女が見せた初めての冴えない表情だった。
俺を気づかっていたのかもしれないね。

彼女には彼氏がいる。

それは俺に大きくのしかかる。
ばれないように、勘付かれないように、
俺は明るく振舞う。
酒を飲む。
飯を食う。
ぽん酒をいっきする。
コールなしでガンガン飲む。

一向に酔う気配はなかった。

気のせいか、同じテーブルなのに一度も話すことはなかった。
先生がこっちに来たせいもある。
院生と意気投合してたせいもある。
酒の強い仲間とのみ比べしてたかもしれない。
けど、何かが変わってしまったんだ。

5時から7時までの飲みはあっという間に終わる。

俺は絡めなかった後輩と話してくれって先生に言われてたから、
中締めの後も彼女と話すことはなかった。

そのままみんなで移動する。
班は2手に別れてた。
俺と彼女は違う方向へ歩き出す。

あぁ。
彼氏いるんやし、やっぱりなしかな。

そう思ったとき、彼女からメールが来る。

「東門の前にいます。」

待っててくれるんだ。
彼氏がいるんだと思いつつも、俺はそれでも一緒にいたいって思ってた。

2分後、彼女から着信がある。
俺は急いで後輩から離れ東門へ急ぐ。

東門に行く前のコンビニで再会。
思わず微笑む。

じゃあ、行きますか!

彼氏いるのに一緒に行っていいのか。
俺が彼氏だったらがん切れするところだぞ。
本当にいいのか。

そんなことを確認しよう。
って思ってた俺。

でも、彼女の顔を見たら全ての言葉を失ってしまった。

1000メートル先くらいに見える東京タワーに向けて歩き出す。
わぁ~。
まじきれいだな~。

小学生みたいな歓声を挙げながら一歩一歩進む。
ときどきすれる肘。
ぶつかる肩。
ほのかに香る髪の香り。

すべてがいとおしく感じた。

歩みを進めるごとに、二人の距離は近づくように感じた。

タワーに到着。
他愛もない話をしてたから10分もかからなかったようにすぐついた。

到着したのは8時過ぎ。
丁度クリスマスイルミネーションが始まるところだった。

一緒にちかちか光るタワーを見つめる。
俺は半分以上は彼女を見ていた。

中いこっか。

一緒にタワー内部へ進む。
ぐるっと回って、まずはトイレに。

そこで一つの決心をした。

俺はやっぱりこの子が好きなんだ。
だったら、どんな結果になろうと、ミタジツを断らなきゃ。
今すぐに。

彼女がトイレに行ってる間、
俺はメールを打った。

本当にごめん。
イブの日に予定が入ってしまって。
申し訳ない。。

打ち終わる頃、後ろで俺のバッグを引っ張る小娘。
たとえ一人でイブを過ごすことになっても後悔はない。
そう自信を持って思えた。

一緒に150mまで上る。
結構ぎゅうぎゅうだったから、二人は体を寄せ合う。
壁際の窓から見える夜景を見ながら、エレベーターは上ってく。

そこに広がる世界は別世界。
ふたりで子供のようにはしゃいだ。
あれが大学ジャン!
ここ通ってきたよねv
いや、こっちだろ!

すっげ~きれいやね~。
あれ、サンタやん?

レインボーブリッジだ!
フジテレビ見えんぞ~。。

楽しすぎて、気持ちが高ぶりすぎて、全てを失ってもいいと思った。
この子に本気なんだって思った。

全ての仕草にひかれた。
全ての言葉が耳に残った。

特別展望台へ向かう。
さすがに行列が出来てる。
でも、今の二人にとってはその時間すら貴重な時間だった。

彼女の大きな瞳に吸い込まれそうだった。
彼女の笑顔の力はやっぱりほんものだった。

250メートル。
狭い部屋。
だからこそ、二人はくっついたまんま移動する。
はぐれないように。
離れないように。
離れたくないから。

どの夜景を見ても美しかった。
けど、思い返すとそこまで覚えてないように思える。
彼女しか覚えてない。

一緒に覗いた窓。
指差した飛行機。
間違えた道。
通ってきた横断歩道。

全ての記憶は彼女と一緒に刻んだものだけ。

行きも混んでれば、帰りも当然混む。
けど、やっぱりその時間すら惜しい。
気が付けば俺は彼女の髪をフード越しになでたり、
猫っ毛だねw
なんていいながら触ってた。

彼女は彼女で微笑んで受け入れてくれた。

もう壁は感じなかった。

飲み会の2時間なんかよりずっと早かったね。
すっごくきれいだった。
あぁ~。
ほんとうにありがとうございました。


帰りみち、歩幅を合わせながら話す。
俺はこのときからすでに別れを怖れ始めていた。
渋谷まで行ったらもう会えない。
彼女は彼の元へ戻る。

そう思うとやりきれない想いがあった。

浜松町発大崎行き。
席は空いてたから座っていった。
肩を寄せ合いながら。

今年も早かったね。
なんて話。
でも、その後に今までにない沈黙。

時が二人の空気を重くする。

でもその重みが、二人の想いをあらわしていたんやと思う。

大崎で乗り換え。
今度は一変満員電車。

ぎゅうぎゅう詰めの電車。
彼女は不意にこっちを向く。
彼女の額が俺の左肩にあった。

あったかかった。

心地よかった。

離れたくなかった。

ずっとこうしていたかった。

愛してしまった。


恵比寿。
目黒。

渋谷まであと5分、3分と近づくね。

うん。。

彼女はそれ以上何も言わない。

俺も何も言えなかった。

彼女を田園都市線ホームへ送る。
来年はもう授業はない。
もしかするともう会えないかもしれない。

改札で俺は言う。

指輪ちゃんに彼氏がいなかったら絶対突っ込んでた。
もう遅いことはわかってる。
でも、やっぱりわかれるのを待ってでも、一緒にいたい。
って。

言うつもりはなかった。
気が付いたら言ってたんだ。

改札を通ろうとしていた彼女の足が止まる。
そして、唇をかんでこっちを見つめる。

嬉しい。
私、れのさんがいなかったら、今日の飲み会も行かなかったんです。
…。


その言葉を聞けて、本当に嬉しい。
えぇ~。
何ていったらいいかわからないけど、本当に尊敬するれのさんだったから。

後で、必ずメールします。


電車が遅くなると親父さんががん切れするから、早く乗れ!!w
って俺は彼女をホームへ押し出す。

一方的な告白。
まじやっかい。

彼女は俺が去るまで階段を下りないってきかない。
まじやっかい。

ダッシュで階段を上ってやった。

二人は別れた。


電車の中でメールを打った。

ゼミの後輩のこと、迷ってたこと、そしてさっき断りのメールを打ったことも全部伝えた。
2番目に好きなこと付き合うことは出来ない。
結果的に学生最後のクリスマスを一人で過ごすことになってもかまわない。
一番好きな指輪ちゃんと今日を過ごせたから。
ありがとう。
出会えて嬉しかったvv

正直な想いを綴った。


23時48分、彼女からメールが来る。

今日はとっても素敵な夜をありがとうございました。
れのさんと東京を見渡せて本当に楽しかったです。

そして気持ちを聞かせてくれて本当に嬉しかったです。
れのさんはまっすぐで、誠実で、一生懸命で、熱くて、優しくて、輝いてて、面白くて、ロマンチックで、心の底から尊敬できる、私にとってとても大切な人です。
メール読みながら電車の中で泣きそうでした…。
今日があまりにも綺麗すぎてきっと私も忘れません。
れのさんの真剣な生き方に本当にいつも刺激を受けてました。
今は気持ちに応えること出来なくてごめんなさい。
返事遅くなってごめんね。
うまく書けていないけど、これが私の伝えたいことです。

れのさんみたいな人にそんな風に想ってもらえて幸せです。
私も出会えてよかったです。


メール半分くらいで、一気にきた。
またしても、俺はこの部屋で号泣。

結局彼氏もちには敵わん。

わかってはいるが、込み上げてくる。

前にもまして、涙が溢れる。
歯を食いしばり必死に耐える。
隣の部屋に聞こえてはいかんと思う理性をはねのけ渦のように押し寄せる想いが俺をぶち壊す。

胸は400メートルを全力疾走したかのように苦しい。
彼女の一言一言が胸に響く。

それでも、彼女の気持ちがあまりにも痛くて。
辛かった。


今年のイブもれのはやっぱり愛する人とはいません。
それを悲観する人もいるかもしれない。
もったいないっていう人もいるかもしれない。

けど、それが学生時代最後であろうとも、
一年にたった一度のイベントであっても、
俺には一期一会の瞬間だから。

気持ちのない一日は過ごせない。

自分も、相手も裏切ることは絶対にできない。

誰になんと言われようが、
俺は結局こんな人間なんだって。
再確認。

期待させた人へ。
応援してくれてた人へ。

申し訳ありませんが、春はまだ来ません。

それでも、いままでのクリスマスとは一味違う冬を過ごせた今日。
俺はまた一つ己を知り、そして成長したんだと思う。

最後まで付き合ってくれてありがとう。



魔法が解けた今は、
ただこれが夢だったらと願うのみ。

今日はきっとまだまだ眠れないだろうね。

by john-leno | 2006-12-22 01:15 | Real Love
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