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Here Comes The Sun


barista→baristacaster   ☆転職します☆
by john-leno
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About Me...
Name
 じょんれの(♂)
Birthday
1984/05/07
Job
Broadcaster
Adress
  Sinagawa区
Hobby
・sport: volleyball
・music: Rock



◇Mail◇
yacchu@rj9.so-net.ne.jp


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決別の時

何も食べられん。
何も飲めん。

朝からずっと何も口を通らない。
胸が苦しい。
重い。

少しでも気を抜こうものなら、涙が溢れ出す。





学校行っても上の空。
学校近くで巻き髪みるとどきっとし、
スーツをみると思わずケアった。

家に帰るともぬけの殻。

ぼぉぉぉぉぉぉ~っとすること2時間。
無気力。

重症だ。

彼氏さんを大事にしてやって欲しい。

俺はメールの最後にそんなことを言ってた。

自分の身を引くことで、彼女の幸せを願う。
それこそが、本当の思いやり。

なのか。

本気なら、自分の方が幸せにできるって思えるんじゃないか。
彼氏との別れも自分が癒してやれる。
今の彼氏以上のものを彼女に与えられる。

あきらめるってのは上辺だけのかっこよさ。
そう思えてしまった。

今は気持ちに応えられません。

涙ながらにメールを打ってくれた指輪ちゃん。

ここでもう一度アタックすることがどれだけ彼女にとって過酷なことかなんてわかってる。
優しい彼女に2度も俺をふらせることの辛さなんてわかってる。

でもそれを知った上で、
俺は自分にウソをつけなかった。
ここまで熱を帯びた想いを彼女に伝えない選択肢なんてなかった。

彼女ならきっと受け止めてくれるって思った。
受け入れてくれるかは別としてね。

18時。
同期のクリスマスパーティーは電波の悪い江ノ電の何とかって駅で開かれた。

俺はメールをする。

昨日のメールで伝え切れなかったことがあった。
夜に電話してもいいかな?

大丈夫です♪
11時以降ならカテキョから帰ってきてると思います。


当たり前だが、パーティーに行ってもテンションなんて上がるはずもなく、
酒はすきっ腹だったせいか、ビールだけでもう充分にいっぱいだった。

一刻一刻時がすぎる。

22時46分。

今大丈夫です♪

彼女からのメールが届く。

俺は決めていた。
全部伝えよう。
今の気持ち。
今の状態。
そしてイブの日に一緒に過ごしたいって言おうと思ってた。

一緒にイルミネーションを見たあの場所でずっと待ってる。
君が来るまでずっと。

外へ出る。

迷いなく彼女に発信する。

もしもし。
カテキョお疲れ様~。

昨日のことはなかったかのように会話を始める。

実は昨日、俺はウソをついていたんだ。
彼氏さんを大事にして欲しいってのは本心じゃない。

俺はやっぱり、指輪ちゃんと一緒にいたい。
一緒にイブを過ごしたい。

99.9%彼氏に気持ちがあってもいい。
もし俺に対して0.01%でもあるんなら、俺にかけてほしい。
その0.01を必ず100%にしてみせるから。

君のためなら何を捨ててもいい。
全てを失っても一緒にいたい。
命を懸けて君を守ってみせる。

俺はマジだから。

一日泣きまくって、
悩みまくって、
苦しみまくって、
出てきた答え。

それがこの気持ちを正直に伝えるってことだった。

電話開始5分足らずで、彼女は泣き出す。
鼻をすする音。
荒い息遣い。

申し訳なさと、でも涙してくれる嬉しさ。

彼女は俺の気持ちを受け止めてくれた。
涙しながら、
電話越しにもわかる苦渋の表情を浮かべながら。

それでもやっぱり、彼女は一途な子だった。

気持ちは受け止めるよ。
でもやっぱり…、今は・・・気持ちを受け入れることはできない。
だって、彼氏は私のことを100%信じきってくれているから。
私は…彼を裏切れない。


始めからこうなることはわかっていた。
そしてこの言葉を発するのにどれだけの苦痛が生じるのかも。

それでも彼女は話してくれた。
息を切らしながら、
泣きじゃくりながら、
声にならない声で。

事実は何も変わっていない。
振られている状態からそのまま。

でも、何かが俺の中からすぅ~っと昇華していった気がした。

俺も涙を流しながら彼女の話を聞いた。
でも、俺は笑顔だった。
笑顔で涙を流しながら、ただ彼女の言葉に耳を傾け、
うなずいた。

空には綺麗なオリオン座。
今日の朝はどんより雲。

晴れやかな気持ちだった。

何度言ったかわからない。
君を愛してるって。

おそらく人生最多でしょう。

そのたびに彼女は電話越しに泣いてくれた。

そして俺は決める。

彼女は俺の気持ちを受け止めてくれた。
真正面から。
傷を負いながら。

だったら、今度は俺が受け止める番だ。
真摯に、
傷だらけになりながら伝えてくれた彼女の想いを。


う~~~ん。。。。。
うん。

わかった。
今の気持ちにふたをするよ。

ただそれだけを伝えた。

出会うのが遅すぎたね。
もっと早く気付いていれば。

きっとこんな結末になることは決まってたんだね。
二人が出会うことも、
結ばれないのも、
全部必然なんだね。

出会わなければよかったのかな。

でも、こういう想いを乗り越えて、
人は心の痛みを知り、
また成長するんだよ。

指輪ちゃんに話しながらも、それは自分に言い聞かせていたんだと思う。

電話を始めて50分がすぎる。

お互いに切るに切れない状態。

精神的にもだいぶ落ち着いてきた。


そろそろ終わりにするか。
切りますか。

れのさん、切って。

いや、お前が切れよ。
俺は切らんからなw
ずっと明日も明後日もず~~~っと繋ぎっぱなしだからな。

切って。
私は切れないよ。


そうやってお互いに切ろうとしない。
この電話を切ってしまったら、もう話すことはないかもしれないから。
もしかすると、もう会えないかもしれないから。

たとえ電波だけのつながりでもいい。
一緒にいると思えるなら。
同じ時間を過ごせるなら。

そう思ってた。

それでも切らないわけにはいかない。

よし、切るぞ。

うん。

切るぞ。

ぅん。

ありがとな。

…。

じゃあ、おやすみ。

おやすみ。


さよなら。

電源を切った後、一人空を見上げて言った。

これで終わり。
終わりなんだね。
きっと。

心は楽になった。
少しは食欲も戻った気がする。

でも、やっぱりしばらくはどうしよもない。
この胸の痛みと生きていかなきゃいけない。

忘れようと思っても、
人を想う気持ちは消えない。

むしろ、忘れようとすればするほど、
俺は想いは強くすらなる。

待とう。
ただ時の流れに任せて。

きっとまた素敵な人が現れる。
その日を信じて、自分の道を歩こう。

もう、終わったんだ。

by john-leno | 2006-12-22 23:59 | Real Love
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