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じょんれの(♂) Birthday 1984/05/07 Job Broadcaster Adress Sinagawa区 Hobby ・sport: volleyball ・music: Rock フォロー中のブログ
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10月11日。
彼女の誕生日。 俺は10日の早朝から接待ゴルフで、夜は泊まり勤務。 翌11日は交代がくる18時まで帰れなかった。 午前中から何度か電話するもつながらず。 メールも返ってこない。 きっと携帯忘れて出かけたんだろな。なんて思ってた。 16時。 「きょうは体調悪いし、会っても楽しくないから好きなことしてていいよ」 大丈夫?何か食べられるある? どこにいる? メールできくも返信はない。 電話にもやはり出ない。 明らかにおかしい。 勤務が終わってまっさきに彼女の家に向かった。 鍵をあける。 チェーンがかかってあかない。 いるの? 真っ暗な部屋で、お出かけスタイルのままベッドに横になってた彼女。 ゆっくりと起き上がり、ドアを開けてくれた。 ちょっと体調悪くて。 それだけ。 大丈夫なの? 心配したよ。 うん。 気分悪くてさ。。 明らかにおかしい。 ほんとにそれだけ? …。 ちがうでしょ。 なんかあったんでしょ? ・・・。 ほんとに何もないの? …何もなくはないけど。。 そう言うと、急に彼女の顔が紅潮していった。 部屋に入って話を聞く。 どうしたの? 何かあったの? 話して。 …話したくない。 その瞬間、堰を切ったかのように彼女の瞳から涙がこぼれ出した。 どうして話したくないの? …。 俺のこと嫌いになった? …嫌いになりたいと、思った。 嫌いになりたいと思った? 嫌いになれたら、楽になれるのにって思った。 …。 心のどこかでほっとした自分がいた。 どうして話したくないの? 話してもどうにもならないから。 話したら、今までずっと我慢してきたことがなくなっちゃうから。 ポロポロと涙を流しながら、言葉を絞り出すように彼女は答えた。 彼女はずっと我慢していた。 いつも俺には強がっていた。 平気なふりをしていた。 俺のために。。 7月に異動になってから、 ますます仕事は忙しくなった。 確実な休みはなくなった。 一緒にいても電話が鳴れば、現場へ行かなければならない。 朝でも夜中でも。 24時間、常に心が完全に休まることはない。 「仕事だからしょうがないよ」 彼女は理解してくれていた。 でも、それ以上に我慢していた。 それに気づいてやれなかった。 社会人1年目の彼女。 同僚の話をきけば週末の話題。 町を歩けば、楽しげなカップル。 家に帰っても一人。 朝起きても一人。 一緒にいてもいついなくなるか分からない。 俺が会社携帯を見るたびに不安になる。 逆の立場なら当たり前のことだ。 彼女はひとりで戦っていた。 付き合ってからずっとずっと。 「仕事だからしょうがない」 それは勝手な理由。 しょうがなくなんてない。 でも、今の仕事を投げ捨てることはできない。 そうなることを分かっていて、彼女はずっと一人で耐えていた。 2人で苦しむことより、自分一人で苦しむ道を選んできた。 守るつもりでいた自分はずっと守られていた。 情けない。 辛い。 いとおしい。 どうしようもない。 守りたい。 何とかしたい。 いろんな想いが複雑に絡み合った。 守る。 たとえ何を失ってでも、必ず守る。 究極の選択を迫られたとき、俺は彼女をとる。 彼女以上に優先するべきものは何もない。 そう思った。 現状は何も変わらない。 けど、心の痛みを知り、共に傷ついたこの誕生日はきっと忘れられない1日になる。 夜10時半。 やっと落ち着いたころ電話が鳴る。 11時半に入間署で会見、すぐに向かってほしい。 彼女の顔が強張る。 そして無言で抱きついてきた。 やっと腫れが引いた瞼の内側には涙が溢れていた。 そっと抱きしめた後、俺は家を出た。 彼女の視線が痛かった。
by john-leno
| 2009-10-13 21:56
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